若者の取り込みに成功したブランドは回復?
電通総研消費者研究センターの四元正弘・消費の未来研究部長は、
「若者の取り込みに成功したブランドは回復し、そうでないブランドは厳しいです。背景にあるのは、高級ブランドのフラッグシップ(旗艦店)が並ぶ東京・銀座の若返りです」
とみている。
「フォーエバー21」「H&M」「ユニクロ」などのファスト・ファッションが相次いで出店し、銀座は若者の街となりつつある。彼らはブランド品を買わないと言われているが、四元さんによると、若者うけするデザインがあり、値頃感のあるブランド店には足を運んでいるそうだ。
「若者が重視するのはブランド名よりもデザインです。若者好みのキラキラした素材を使い、若者が『かわいい』と思うブランドは売れているし、逆に『かわいい』という言葉が出てこないブランドはダメだと思います」