ドブス動画学生に教員の影響? 「嫌われることをする人を信頼」

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   「ドブスを守る会」の動画騒動で、退学処分になった首都大学東京の男子学生らが、同大の教員から何らかの影響を受けていた可能性があることが分かった。騒動を起こした学生らは、違法の疑いも出ている街頭募金活動もしていたが、この教員は「反感(上等!)」と称賛するなどしていた。

   この教員は、首都大学の准教授。問題を起こした同大システムデザイン学部の4年生男子2人の指導教官はしていないが、何らかの関わりがあったらしい。

違法の疑いもある街頭募金も、「反感(上等!)」

   学生らの街頭募金は、「未来の『何か』の為に」と称して新宿・歌舞伎町などで行われた。2010年6月に入って、ユーチューブに次々に投稿され、動画の最後に学生らのクレジットも入っている。

   現在は削除済みだが、ネット上では、警察などに無許可で募金活動をしていたのではないかと指摘されている。使用目的も不明確で、場合によっては募金詐欺に問われる可能性がある。

   ところが、同大の准教授は、ツイッターで6月13日、募金をこう称賛したのだ。

「誰もが気づかないでいる"未来の何か"をきみが発見してみんなの目の前にさらすことで更なる笑いや共感あるいは反感(上等!)が生み出せる」

   准教授は、広島・原爆を連想させるアート作品を公開してバッシングもあった集団名を挙げて、募金の使い道が実演提示できれば、この集団を越えられるとも鼓舞した。

   さらに、その1か月前の5月13日には、この集団名を挙げて、ツイッターでこんなこともつぶやいている。

「嫌われることをする人を僕は信頼している。嫌われたくないと思うがため に人はどれだけのものを失っていることか。人から嫌われることをするのは芸術家の役割の1つだ。それは人の顔色見ながら生きることで失った自分らしさをリマインドさせる」

首都大は「募金が事実なら遺憾」

   男子学生らは、首都大学の聞き取り調査に対し、ドブス動画の動機について、「不道徳なものから生じるおかしみを追求することで、何かしらの表現ができると思った」と明かしている。とすると、准教授から何らかの影響を受けて、動画を芸術表現の一つなどと都合良く解釈していたことはないのか。

   同大の広報担当者は、取材に対し、学生らと准教授について、「どの程度の関わりなのか、調査中ですので、今の時点では分かりません」と言う。学生が影響を受けたと話しているかについても、「学生から聞いていませんし、実際にどうかも分からないです」。准教授の授業を取っていたかどうかについても、個人情報なので教えられないとしている。

   ただ、学生らの街頭募金については、広報担当者は、「無許可であることなどが事実なら、遺憾なことだと思います」と述べた。准教授も含めて、状況が把握でき次第、厳正な対処をしたいとしている。

   一方、准教授は、この騒ぎを受けて、ツイッターを非公開にしている。その理由として、自己紹介欄で次のように説明している。

「学生映像作品を批評したツイートが一部誤読を招いてしまったことを受け、暫時ツイートを控えます。ちなみに私は彼らの教官ではなく新作の制作も知らずに旧作「未来の『何か』の為に」だけを閲覧して感想をツイートした以上の関わりはないのですが、これを機に本当の担当教官とともに誠実な対応を考えているところですのでどうかご容赦下さい」

   J-CASTニュースでは、准教授に取材しようとしたところ、大学に不在で連絡が取れなかった。

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