「SMAPはもう終わった」―――これまでジャニーズ系のタレントを持ち上げることが多かった女性週刊誌までもが、「SMAP」の凋落ぶりを伝えるようになった。メンバーが主演するドラマや映画の大コケが続いているからだ。「SMAP」が再び「立ち上がる」ことはあるのだろうか。
「SMAP」の低迷ぶりを表す数字にはこと欠かない。中居正広さんが2009年4月から11年ぶりに主演を勤めたフジテレビ系の月9ドラマ「婚カツ!」の視聴率は、放送回数の半数が10%に届かなかった。
キムタク主演ドラマが史上最低の13.4%
メンバー5人が珍しく全員揃って出演したTBS系音楽番組「とくばん」(09年8月16日放送)の視聴率はなんと7.0%。
09年8月に鳴り物入りで始まった 香取慎吾さん主演のTBS系「こちら葛飾区亀有公園前派出所」は視聴率が5%台という回もあった。09年4月には草なぎ剛さんが泥酔し公園で全裸になり逮捕されるという「不祥事」も起きた。
こうした中で、「週刊女性」2010年7月6日号は、「SMAP」がついに追い込まれた、とし「凋落…SMAPあがきの『極秘プロジェクト』」という特集を組んだ。ジャニーズ系タレントを持ち上げることが多い女性週刊誌が批判的記事を掲載するのは珍しい。
記事によれば、2010年6月14日に放送された木村拓哉さん主演のフジテレビドラマ「月の恋人」の視聴率が、キムタク主演ドラマとしては史上最低の13.4%。この後に放送された「SMAP×SMAP」も10%ほどに低迷。この時間帯にサッカーW杯「オランダ対デンマーク」中継があった影響も考えられるにせよ、2番組平均で20%を目論んでいたフジテレビの制作サイドは愕然としたのだという。
そして、
「もはや『キムタクブランド』だけでは数字が取れない」
というテレビ局幹部のコメントを掲載している。
また、同誌では5月29日に公開された香取慎吾さん主演の映画「座頭市 THE LAST」についても「大コケの危機」と報じている。公開3週目に興業ランキングから外れ、興行収入は2週間で2億5千万円。最終的には5億円いくかどうか危ぶまれているというのだ。
この「座頭市」は多額の宣伝費をかけテレビCMを打ち、香取さんが数々のバラエティー番組に出演し宣伝しまくった作品だ。興行収入の目標は30億円といわれ、大赤字になる可能性が早くも心配されている。