「カーリング娘」が崩壊の危機! 目黒に続き本橋も離脱か?

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   「カーリング娘」こと日本にカーリングの魅力を浸透させた「チーム青森」のスキップ(主将)を勤めた目黒萌絵(25)さんが結婚を視野に第一線を退き、「マリリン」の愛称で知られる本橋麻里(24)さんもチーム青森に残るかどうかは白紙との報道があった。2人共にトリノ、バンクーバー両オリンピックの主力選手、しかもアイドル的な人気があっただけに「チーム青森はこれで終了!」などという声がネットで囁かれている。

   日本女子のカーリング人気はトリノオリンピックから急上昇。オリンピック7位に初入賞したこともあるが、「チーム青森は美人揃いだ」と評判になったことが大きい。目黒さんも、本橋さんも当時から「カー娘」として活躍。09年11月7日に青森市で行われたバンクーバーオリンピック日本代表決定戦は、「チーム青森」見たさに入場整理券を得ようと長い行列ができたほどだ。

ソチ五輪は「新チーム」で目指すのか?

   目黒さんは10年6月21日付けのブログで、

「チームを離れ、北海道に帰ることにいたしました」

と綴った。オリンピックを終えた今の目標を設定することは難しい状況になった、という。一度競技から離れ、カーリング、そして自分自身のことを見つめ直すためこうした決断に至った、としている。

   青森カーリング協会公式ホームページには目黒さんの離脱について

「カーリングの第一線を退き、結婚をも視野に入れて故郷南富良野に帰る、という決断をいたしました。チームとしてはまことに残念であります。が、しかし、目黒選手にとっては、これは人生の一大決心であります」

とし、離れることを惜しんでいる。

   1つ年下の本橋さんも「チーム青森」を離れるかどうかで揺れている。スポーツ紙などの報道によれば、ジュニア時代にカーリング選手として活躍していた故郷の北海道に戻り、新チームの結成を目指そうとしているのだそうだ。10年8月までは「チーム青森」所属だが、それ以降は白紙になっている。

   本橋さんが所属するNTTラーニングシステムズの担当マネジャーによると、本橋さんは現在、日本体育大学の学生として学んでいるほか、1日2時間半のカーリングの訓練、そしてメディアへの出演など多忙な毎日を送っている。今後の選手としての活動の場については、

「チーム青森に残るか、新チームを結成するかは何も決まっていません。8月までに結論を出しますが、14年に開催されるソチ五輪の日本代表を目指すことは間違いありません」

と説明する。本橋さんはカーリングにすべてをかける考えで、海外選手と同じように、結婚しても、出産しても、40歳を超えてもカーリングを続け、オリンピックを目指し続ける決意を持っているという。

11月の「パシフィック選手権大会」が勝負

   目黒さんと本橋さんの離脱報道について、ネットでは

「ありゃりゃチーム青森崩壊かいな 次回オリンピックはどうなってんだろw」
「チーム青森を見切ったか そりゃそうだよな」
「チーム青森が弱くなったらカーリングブームも終わり」

などの意見が出ている。

   青森県カーリング協会は、こうした主力選手の離脱について、オリンピックの開催後は主力選手の引退や、メンバーの入れ替えがあるのは一般的なことで、前回のバンクーバー後には「チーム青森」の人気を牽引した小野寺歩さん、林弓枝さんが一線から退いた、と説明する。

   本橋さんはどうなるかわからないが、トリノに出場した主力の近江谷杏菜さん、石崎琴美さん、山浦麻葉さんの3人は残留を決め、目黒さんの後釜として青田しのぶさん(32)が加入する。青田さんは5年間のブランクがあるものの、日本代表として海外の試合で活躍し、バンクーバーオリンピックの日本女子参加枠を確保した実力者。これからも「チーム青森」の活躍は続く、と期待している。

   10年11月には韓国で、世界選手権の切符をかけた「パシフィックカーリング選手権大会」が開催される。新生「チーム青森」がどう生まれ変わるか、この大会にかかっているようだ。

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