「世界の工場・中国」の終わり 早くも「バングラデシュ詣で」

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

「プラス1」でリスク分散

   日本企業の海外進出の動向に詳しいあるアパレル業界関係者は、「『中国プラス1』で、中国以外にもベトナムやインドなどへ生産拠点を求める流れは確実にある」と指摘する。最近ではさらに、ベトナムからバングラデシュへ、カンボジアからラオスへ、と一層の低賃金を求め「奧へ入っていく」企業も出ている。そうした国は、技術力などの点で中国にはまだかなわないが、「コスト削減を求める流れは止まらない」としている。

   もっとも、自動車産業では、中国の関税の高さなどを考えると、現地生産しないと中国では勝てない、との指摘もある。それでも先のアパレル関係者は、「中国一辺倒の『世界の工場』という状況は崩れていく」とみる。賃金面の話だけでなく、「リスク分散の観点からも中国一国へ特化しているのは問題がある」との考えが、アパレル業界以外にも浸透しつつあるからだという。

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