政治漂流2010参院選 
若者はまた政治に失望 投票率「間違いなく下がる」
学生団体 ivote代表・原田謙介さんに聞く

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学生は「鳩山首相の辞任」評価せず

――政権交代から8か月経ちました。若者の政治に対する接し方は変わりましたか?

原田 鳩山政権が出来る前は「何かが変わる」という期待感があり、選挙の話題も多かったです。ですが、年が変わるぐらいから何となく「やっぱりダメなんじゃないか」という雰囲気になり、「民主党が野党時代に批判してきたことをやっている」だとか、「政治とカネ」の問題が噴出する様子を目の当たりにして、「政治なんかいやだ」というムードが広がりました。新党ブームも、全く盛り上がっていません。

――そうなると、投票率は厳しいですね。ただ、世論調査では、菅直人首相になって支持率が盛り返しています、若い世代はでは、どのように受け止められていますか。

原田 菅直人首相については、未知数ですね。世論調査では、「鳩山首相の辞任を評価する」という声が多かったですが、学生の間では違いました。
   「何かあったら、責任取ってやめるのはおかしい」
   「対外的に見ても、首相がコロコロ変わるのはおかしい」
といった声が目立ちます。自分も、鳩山さんは辞めて欲しくなかったし「ミスをしたら、こう修正して、責任を果たす」と改善につなげるやり方があるのではないかと思いました。07年~09年まで、若者の投票率は上がり続けていましたが、今回は間違いなく下がりますね。

――今国会では、ネット選挙法案が見送りになりました。若者にとって、どのような影響がありますか?

原田 僕らの活動は「投票に行こう!」と呼びかけるものなので、特に直接の影響はありません。
   ただし、若者への関心という点では、解禁された方が良かったと思います。ただし、ツイッターを解禁しないと、政治に無関心な層を取り込むことはできません。
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