新卒学生対象の就職採用説明会に異変が起きている。予約はするが、「ドタキャン」する例が急増しているのだ。申し込みの半分程度しか来ないこともあるようで、企業の採用担当者も「予約できない学生が結構いるのに」と困惑している。
「例年『ドタキャン』はあるが、2011年卒は特に多いという印象だ」
東証一部上場の中堅鉄鋼メーカーの人事担当者は語る。2010年2月頃から採用活動を行っているが、20人の枠を用意してもその半分、10人しか説明会に来ないこともあった。「困るけど仕方ない」と、半ば諦め状態だ。
キャンセル手続きなし、が多い
ネット上には、こうした「ドタキャン」に困惑する担当者の嘆きがたくさん見られる。
東京や大阪で家事代行業を展開しているベンチャー企業は、新卒採用人事ブログに「会社説明会と他者へのマナー」という記事を掲載、「連絡なしでの不参加」が目立つと明らかにしている。
1次選考や2次選考を説明会より優先させることは理解できる。それ自体は問題ないが、キャンセル手続きなしの不参加は良くない。「そんな人は、私だったら採用したくはありません。自分の行動が他人にどういう結果をもたらすのかを考えられるのが、一流の社会人であり素敵な大人としての在るべき姿でしょう」と書いている。