ミスドの「抹茶オレ」 大人気で販売一時休止

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   ミスタードーナツが2010年6月3日から期間限定で売り出した「抹茶オレ 黒みつゼリー」(262円)と「抹茶オレ ミルクゼリー」(同)が「予想を上回る好評」となり、販売を一時休止することがわかった。

   ミスタードーナツを運営するダスキンフードグループはホームページなどで「(抹茶オレは)供給が間に合わない状況となっており、一部店舗で販売を休止しております。お客さまに大変ご迷惑をおかけしておりますことを心よりお詫び申し上げます」と、異例のコメントを発表。人気商品が在庫不足で店頭から消えるという珍現象が話題を呼んでいる。

発売初日から売り切れとなる店舗が続出

   ミスタードーナツによると、抹茶オレは「ほろ苦い宇治抹茶にまろやかなミルクがマッチした新感覚のドリンク」で、「ぷるぷる食感のゼリーを入れ、すっきりとした飲み口の抹茶オレにマッチするよう、黒みつゼリーとミルクゼリーはどちらも濃厚な味わいにした」のが特徴という。

   開発担当者は「何度も試作を繰り返して、抹茶オレと一緒にストローで飲めるゼリーに仕上げた」という。ミスタードーナツは「ミスドの夏抹茶」と題し、抹茶を使ったドーナツとともに、抹茶オレを今夏の看板商品に掲げていた。抹茶を使った「夏のドーナツ」は今年で3年目となるが、ドーナツにも「抹茶あずきクリーム」など新アイテムを加え、商機をうかがっていた。

   ところが、うれしい誤算だった。抹茶オレは発売初日の3日、全国で予定の1万杯余に対して、2万6000杯が飛ぶように売れ、その場で売り切れとなる店舗が続出した。その後も抹茶オレは当初予定の2.5倍のペースで売れ続け、約1週間で原材料の調達が困難になったという。このため、在庫がなくなった店舗から順次、販売を休止する事態に追い込まれたというわけだ。

「品薄商戦か」と皮肉る書き込みも登場

   ミスタードーナツは供給態勢を見直し、7月7日から抹茶オレの販売を全国で再開する予定だ。しかし、当初は9月末までを予定していた「期間限定」の抹茶オレは、再開後も7月いっぱい程度で今夏の販売を終了する見通しという。

   「予想を上回る人気で、販売を一時休止」の情報がマスコミやネットで流れると、さらなる人気を呼ぶのは間違いない。ミスタードーナツは6月14日から18日までの5日間、ドーナツかパイ1点を購入した客に、抹茶オレを200円で提供するキャンペーンを予定していたが、このキャンペーンは数量限定で実施する。この期間、抹茶オレが売り切れになった店舗では、7月7日から抹茶オレを200円で販売する優待券を渡すという。

   ミスタードーナツは3年前の抹茶ドーナツ登場の際も、一部店舗で品切れが起きたという情報がある。このため、ネット上では早くも「ミスタードーナツが、また品薄商戦か」と皮肉る書き込みも登場している。ミスタードーナツは、抹茶オレの供給がどうして間に合わなくなったのか、具体的な事実は公表していない。予想を上回る本物の人気なのか、演出なのか、真偽のほどは明らかでないが、久しぶりに話題を呼ぶ珍現象となったのは間違いない。

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