お笑いコンビ「はんにゃ」は2009年最もブレイクした大人気芸人なのだが、「週刊文春」の最新号で「笑えないお笑い芸人ランキング」の1位になってしまった。「日経エンタテインメント!」の最新号でも、好きな芸人のランキングから外れ、逆に、「消えそうな芸人ランキング」に初登場した。若手芸人のホープは早くも賞味期限切れになってしまったのか。
「はんにゃ」といえば、2009年6月にオリコンが調査した「好きな男性お笑い芸人」で、ダウンタウンや明石家さんまを押さえて堂々の2位。DVDレンタル大手のTSUTAYA が同7月に実施した「好きな芸人ランキング」では1位を獲得している。
変な踊りが面白いと感じるのは10代まで?
変な顔「変顔」を使ったコントや、持ちネタ「ズクダンズンブングンゲーム」に代表される奇妙な動きなどが、ブレークするきっかけになった。特に子供や10代の女性に人気が高い。
「週刊文春」2010年6月24日号に掲載されている2000人にアンケートした「本当は笑えない『お笑い芸人』ランキング」によれば、1位が「はんにゃ」、2位が小島よしお、3位が狩野英孝、4位がオードリーとなっている。「笑えない芸人」とは、(1)感覚的に理解できない(2)生理的に嫌い(3)旬が過ぎている(4)すべりキャラ、の4つに分類され、「はんにゃ」は(1)の代表選手。小島よしおはこの4つ全てに当てはまる、と説明している。
それでは「はんにゃ」がなぜ笑えない芸人なのか。子供や10代の女子には今でも「アイドル的人気」だとしたうえで、「変な踊りが面白いと感じるのは10代まで」「テレビに出ている自分に酔いしれた素人」「教室での悪ふざけのような印象がある」などと、アンケートに回答した20代から40代の意見が掲載されている。つまり、彼らの芸風が嫌いだというわけだ。
来年消えそうな芸人にもランクイン
月刊誌「日経エンタテインメント!」10年7月号には「好きな芸人嫌いな芸人2010年版」の特集が組まれた。ランキングを毎年公開していて、09年版では「はんにゃ」は「好きな芸人TOP20」の15位に初ランクしたが、10年版では圏外に。そればかりか「来年消えると思う芸人TOP20」の17位に初登場してしまった。出始めた当初のインパクトが薄れている、ということが理由として挙げられている。
ネットの掲示板やブログには、「もともと面白くないから当然」という意見もあるが、「はんにゃは面白いし子供も大好きだ」(小中学生の子供を持つ親)などアンケート結果に首を傾げる人もいる。 「はんにゃ」の今後について、所属事務所のよしもとクリエイティブエージェンシーに問い合わせているが、返事はまだ返って来ていない。