親指は「自分の心を隠すためにあえてやった」
鳩山氏インタビューのこのくだりについて、地元で徳之島への基地・訓練移転に反対している「徳之島の自然と平和を考える会」の椛山幸栄会長は、「日米共同声明で訓練移転候補地として徳之島が明記されたことについては、鳩山さんには怒りを覚えている」とした上で、過去の日米交渉の経緯を鳩山氏が知らなかったことや、交渉の進め方を「稚拙だった」と振り返っていることについては
「まあ鳩山さんならそうだったんだろうな、と驚きもしないし、今さら怒りもわきませんね」
と淡々と答えた。
ほかにも、鳩山氏は、6月2日の辞任表明直前の小沢会談との内幕や、マスコミへの恨み節についても答えている。
辞任表明前日の1日の会見後、記者らに親指を立てた一件は、「続投に意欲か」と憶測を呼んだ。しかし、翌日の新聞に辞意が報じられないようにするため「自分の心を隠すためにあえてやった」というのが事の真相のようだ。また、マスコミに対しては、「本質ではないところで発言がぶれたと批判された」「一部が切り取られて報じられ(略)本意ではないことが伝えられた」と不満を述べていた。