台湾のアスースは「目標の3倍以上の出荷量」
すでに4月、台湾のアスースが3D対応のノートパソコンを日本国内で発売しており、「目標の3倍以上の出荷量」と、出足は好調のようだ。国内メーカー大手が発売を急いだのも、アスースに「先行者」としてこれ以上市場を奪われるリスクを回避する狙いもある。
ただ、国内メーカーにとっての主要な脅威はアイパッドだ。デジタル家電の調査会社、BCNによると、国内ノートパソコン市場のアップル製品のシェアは4月3.5%だったが、5月はアイパッド発売(28日)が寄与して11.5%に上昇し、ソニーを抜いて4位に浮上した。
薄型テレビの中で3D対応機種は、金額ベースで3%程度のシェアを占めており、消費者に受け入れられつつある。アイパッドを超える付加価値を持たせることが課題のパソコンにとっても、3D対応は比較的手っ取り早い対抗手段だ。どこまで消費者の心をつかむか、まずは夏のボーナス商戦が注目される。