家計の金融資産1452兆円 株価上昇で3年ぶりに増加

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   日本銀行が2010年6月17日に発表した1-3月期の資金循環統計(速報)によると、家計が保有する金融資産残高が3月末時点で1452兆7512億円に達した。前年同月に比べて3.1%増だった。株式や投資信託などの金融資産の価格が上昇したことが寄与して、3年ぶりに増加した。四半期ベースでも、2四半期連続の増加となった。

   家計の資産を項目別にみると、現金・預金は1.5%増の798兆2020億円で、このうち定期性預金は1.9%増の464兆7758億円だった。4年連続の増加。

   株式・出資金は23.8%増の102兆5153億円。投資信託が15.6%増の54兆6253億円と、いずれも3年ぶりの増加。世界的な金融危機の影響で目減りしていた金融資産が「復活」した形だ。なお、3月末の日経平均株価は1万1089円94銭で、前年同月末から36.8%上昇した。

   一方、日銀の金融広報中央委員会(知るぽると)の調査(09年7月)では、家計の金融資産を世帯主の世代別でみると、貯蓄を保有していない世帯を含む金融資産保有額の平均は1124万円で、このうち60~69歳世帯の平均は1677万円、70歳以上が1379万円と、1000万円を超えているが、株式と投資信託の保有割合は約13%だった。

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