「デフレ脱却議連」の池田氏が副財務相
仮に将来的に消費税などの増税をするにしても、当面は財政赤字の拡大は避けられず、日銀による国債の買い増しなどが目先の政策課題に浮上する可能性は低くない。そうした財政手詰まりの中で、「日銀に対しインフレ目標導入などを迫りかねない」(日銀幹部)というわけだ。
そこへ「デフレ脱却議連」顧問の池田氏が副財務相に就き、日銀の警戒は一気に強まっている。民主党の有志議員でつくる同議連は4月、インフレ目標導入を参院選マニフェスト(政権公約)に盛り込むよう要望したばかり。
池田氏は、鳩山政権が2010年度の新規国債発行額を約44兆円に膨らませる中、日銀に「デフレ対策」として国債買い増しを迫ってきた経緯もある。日銀は新政権の出方を注意深くうかがっていく考えだが、「池田氏抜てきの真意は何なのか」(幹部)と焦燥感さえにじませている。