20代、30代の若者が中心
経産省の「コ・フェスタ IN 上海」担当者に話を聞くと、まず、「らき☆すた神輿」の掛け声「萌ーえ!萌ーえ!」を説明する前に、会場から掛け声が出て驚いたという。会場は広場のようになっていて、集まって来たのは20代、30代の若者が中心。アニメのキャラクターが描かれたシャツを着ている人も多く、朝早くから開演を待ち、イベントが終了するまで約12時間も居座るファンもいた。御輿は中国人のアニメファン、コスプレイヤーにも担いでもらい毎回3000人程の見物客を集めたが、あまりの多さに、上海万博の運営事務所から苦情が来てしまったという。「らき☆すた」の知名度が当初予想したよりかなり高かったのは意外だったようだ。
また、アニメ歌手のコンサートも併せて開催したが、ファンは熱狂し、スクリーンに歌っているアニメの映像が出ると、さらに加速した。日本のアニメがこれほど中国に浸透していることについて、改めて驚かされたという。
日本では、上海万博に「らき☆すた御輿」を出したことに、「オタク文化を輸出するのは恥ずかしい」などとネットでバッシングが起こっているが、担当者は、
「オタクっぽいなどと、冷めた視線を感じることは全くありませんでした」
と話している。