上海万博に人気アニメ「らき☆すた」のキャラクターが描かれた「らき☆すた神輿(みこし)」が登場した。会場には3000人を超す人が集まり、「らき☆すた」のテーマソングが流れると大歓声。御輿が登場すると「萌(も)ーえ!萌ーえ!」の掛け声が会場中に響き渡った。
埼玉県鷲宮町の「らき☆すた神輿」が登場したのは、経済産業省が上海万博内に開設したイベント会場「コ・フェスタ IN 上海」。日本のマンガアニメなどのポップカルチャーを紹介するのが目的だ。
会場には「萌え萌え!!!」の掛け声
鷲宮町が「らき☆すた」を使った街興しに成功したこともあって、「らき☆すた神輿」を登場させれば会場全体が盛り上がるだろう、などの理由から選ばれた。もっとも、経産省は「らき☆すた」で人が集まるのかどうか、半信半疑だったという。
中国の動画投稿サイト「youku.com」には、上海万博で「らき☆すた神輿」が登場するシーンを撮影した動画が複数投稿されている。人で埋め尽くされた会場に、「らき☆すた」のテーマソングが流れると、「ギャー!!!」という悲鳴のような歓声が起こった。
御輿が登場すると、おびただしい数の人達がデジタルカメラを一斉に構えた。移動を始めると会場には「萌え萌え!!!」「萌ーえ!萌ーえ!」の掛け声が。「youku.com」の動画には「この熱狂ぶりを伝えたい」などといったコメントが書かれている。御輿は2010年6月13日~16日、いずれも午後6時半から、1日1回登場した。
鷲宮町からは十数人が「らき☆すた神輿」の担ぎ手として参加した。平均年齢は65歳。イベントの舞台に立った担ぎ手の代表者は、司会者から「らき☆すた神輿」ついて質問され、
「鷲宮町にはアニメファンがたくさん来てくれますので、一緒に御輿が担げたらいいんじゃないかということで、らき☆すた御輿を始めたわけです」
と説明。アニメについて聞かれると、
「私も70歳を過ぎましたので、アニメのファンじゃないですよ」
などと答え、会場からブーイングが起こる場面もあった。そうした様子も「youku.com」の動画に入っている。