「女性は国債持つ男性に引かれる」 財務省「婚活男子」向け広告に批判続々

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金融専門家は「破れかぶれという感じだ」

   この財務省らしからぬ広告がネット上で話題になっている。

   巨大掲示板「2ちゃんねる」に複数のスレッドが立ち、

「馬鹿丸出し広告。こういうのを仕分けしろ」「あと3年から5年で破綻危機を迎えるのに何この詐欺広告」「そこまで追い詰められてるのか・・・財務省」「こんな借金大国の国債買うような男はモテるとは思えないわ。金のほうがいいだろ」

などという批判的な意見がたくさん書き込まれている。中には、「これって広告としてはかなり面白いと思うぞ。見た人間が全員『ねーよww』って思うようなものが狙いなんだし」と好意的な意見もあった。

   個人のブログやツイッターにも、「誇大広告すぎるだろ JARO(日本広告審査機構)に訴えてもいいレベル」「これが…国の経済対策…だと!?」「財政はここまで切羽詰ってるってことか」と批判が相次いでいる。

   フリーペーパーにしか載せていない広告が、たくさんの人に知られるきっかけになったのは、ブルームバーグの6月9日付け記事だ。広告の内容を紹介した上で、フランス最大級のユニバーサルバンク、ソシエテ・ジェネラルのシニア金利ストラテジスト、クリスティアン・カリーヨ氏のコメントを引用し、「破れかぶれという感じだ」とか「個人投資家を引き付ける戦略になるとは思えない」などと報じた。海外向けに英語でも報じられている。

   財務省国債企画課によると、ブルームバーグの記事が掲載された後、国内メディア数社から取材依頼があった。日本経済新聞ウェブ版は6月11日、「男性にとって最高の買い物? 日本政府、国債の新販売戦略」と題する記事で、「『女性は国債を保有する男性に引かれる』という露骨な性的魅力に訴えている」と報じている。

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