ファンがお金を使ってスターを選ぶのはそう悪くない
「AKB48」は最初から全国区を目指さずに東京秋葉原という一地区から育てていった。
しかも、テレビに頼らず劇場でファンと直接的な触れ合いを重視してきた。また、突出したスターを置かずに「チームで勝負」してきた。週刊朝日(10年2月12日号)のコラムでは、こうしたことを挙げ、
「単なるアイドルではなく、事業であり、コンテンツ商品」
だとし、
「政治、社会、ビジネスにこそAKB的発想法が求められているのではないか?」
と指摘している。
中森さんは、J-CASTニュースに対し、こう答える。
「ファンはもう少し理性的になった方がいいとは思うが、好きなアイドルにお金をつぎ込む、というのはこれまでもあったし起こりえる現象。アイドル冬の時代には広告代理店やテレビのプロデューサーがピックアップしてアイドルに仕立てていたが、『AKB48』はファンがお金を使ってスターを選んでいる。私としてはこちらの方が健康的な感じがします」
そういうこともあって、「AKB48」の人気はこれからも続くだろうというのが中森さんの予想だ。