金融庁が、中小企業向け融資を専門に手がける日本振興銀行が銀行法違反にあたる「検査忌避」を行ったとして、近く警視庁に刑事告発する方向で検討に入っていることがわかった。
金融庁は日本振興銀行に対して、2009年11月から10年1月までの立ち入り検査を含め、異例の長期にわたって金融検査を行っていた。その際に、意図的に電子メールを削除するなど複数の検査忌避が認められた。「重大な法令違反」としており、5月27日には、新規大口融資を約4か月間停止するなどを命じた。
金融庁は今回の検査忌避行為が重大かつ悪質と判断し、刑事告発に踏み切るようだ。
なお、検査忌避で刑事告発されたのは2004年に当時のUFJ銀行の例がある。