日本銀行が2010年6月10日に発表した5月の国内企業物価指数(速報値、2005年=100)は、前年同月比0.4%増の103.2となり、1年5か月ぶりに前年比でプラスとなった。新興国の資源需要拡大により、資源価格が上昇したことが影響した。一方、情報通信機器などの製品価格は下落し続けている。
調査対象の855品目のうち、前月よりも10品目多い228品目が上昇。品目別で見ると、石油・石炭製品が同30.1%増、非鉄金属18.0%増、化学製品2.9%増。情報通信機器は同7.4%減、鉄鋼が4.8%減、電子部品・デバイス4.9%減、電気機器3.9%減となった。
企業物価指数は出荷や卸売りなどの段階で企業間で取引される商品の価格水準を示す。