景気がやや下降気味だ。内閣府が2010年6月8日に発表した5月の景気ウオッチャー調査によると、街角景気を示す現状指数は、前月比2.1ポイント悪化して47.7となった。6か月ぶりに悪化した。
家計関連動向DIは、天候不順が続いたことで夏物衣料やエアコンなどの売れ行きが悪かった。これまで好調だった薄型テレビなども鈍化した。企業関連動向DIは原材料価格の一部が上昇したことが響いた。雇用関連DIは正規職員の雇用を中心に企業の慎重さが続くなど、すべてのDIが悪化した。
内閣府は景気判断を、3か月連続で「厳しいながらも、持ち直しの動きがみられる」とした。ただ、先行き判断DIは家計部門では子ども手当の支給などの効果に期待する向きがある。