菅伸子夫人(64)がテレビで、前ファーストレディーの鳩山幸夫人(66)のようにはできないと話したことが話題だ。手をつなぐなどして夫婦仲を演出し、セレブのように名士と交流するのが似合わないというのだ。
「普通の生活をしたいんですけど」
菅伸子夫人は、ファーストレディーになることが決まった2010年6月4日、マスコミの取材にこう心境を漏らした。
ファーストレディーの呼び名も拒む?
さらに、呼び名さえ拒むような発言までした。
「ファーストレディーとは大統領夫人のことで、違和感を覚えます。首相夫人でいいです」
伸子夫人は、いとこの菅直人新首相(63)と一緒に市民運動をしながら、絆を深めた。草の根の活動を大切にしてきた、いわば庶民派だ。それだけに、セレブ層を連想させるような呼び名に抵抗があるらしい。
対照的なのが、鳩山由紀夫前首相の幸夫人だ。着飾った服で前首相と手をつないで歩き、韓流スターを官邸に招くなどセレブ臭が目立った。これに対し、伸子夫人は、TBSのインタビューで、幸夫人が引き合いに出されると、目をむいてこう言い切った。
「とってもじゃないのと思ったの。できないですよ、私。あの人は向いていましたよ、ああいうのね」
伸子夫人は、ペアで動くのは外国のことであって、日本では、外は夫の菅首相がやり、自分は家を守るものだと主張した。インタビュー中の服も、飾り気のない縦縞のシャツと黒のジャケットだった。
マスコミの取材でも、夫婦仲をアピールすることはなく、むしろ夫を突き放すような発言が目立った。首相になるのは重いことだとして、「逆に、ご愁傷様かもしれませんよ」と他人事のように話した。