沖縄訪問についても慎重な答え
実際、具体的な政策に関する問いには、「先送り」ともとれる回答が目立った。例えば、「参院選では何が争点になるか」との問いには、
「新しい、しっかりとした体制ができた中で議論したい」
と前置きし、
「鳩山政権で着手した改革を実行していく段階」
などと述べたが、何が野党との対立軸になるかについては明らかにならなかった。
「普天間基地の移設問題で、沖縄を訪問する計画があるか」
との問いには、
「必要になれば出かけていくこともあるが、今の段階では申し上げにくい」
と、歯切れの悪い答えに終始した。
この会見をめぐっては、ツイッターを利用する政治家からも、早速批判的な「つぶやき」が行われている。自民党の谷垣禎一総裁は、
「菅さんらしくなく全体的に慎重な物言い。具体的ことがほとんど語られない」
と批判したほか、宮崎県の東国原英夫知事は、
「菅首相の記者会見、僕が見た限りにおいて、口蹄疫のこの字も出なかった」
と、失望感を隠さなかった。