次期首相有力の菅副総理 「イラ菅」へ戻る?「無心の境地」?

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「総理大臣という難行苦行」

   当時から、「イラ菅」のあだ名で知られ、すぐにいらだつ性格、とも指摘されていた。菅氏が財務相に就任した10年1月には、テレビ朝日系の情報番組「スーパーモーニング」(1月7日)で、テレ朝コメンテーターの三反園訓さんが「いまはシズ(静)菅だが、またイラ菅に戻るかもしれない」と解説していた。

   菅氏は財務相就任後、まだイラ菅に戻った訳ではなさそうだが、首相就任が決まったとしたら、その後はどうだろうか。鳩山首相が大きくつまずいた米軍普天間移設問題も、日米合意にはたどり着いたものの地元沖縄の強い反発は残ったままで、難問は山積している。菅氏が「ミニ遍路」を行った際、当時の小泉純一郎首相は、自分もそうした「難行」に行ってみたい気持ちもある、としつつ「総理大臣やってる限りは、この職責自身が難行苦行ですから」と話していた。菅氏は「総理大臣という難行苦行」を、遍路後の感想のように「無心」の心境で乗り切ろうとしているのだろうか。

   菅氏は、市民運動から政界入りした。婦人参政権運動家として知られる、故市川房枝・元参院議員の選挙に携わるなどし、1980年の総選挙で社会民主連合公認で初当選した。現在10期目。

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