「私たち国民のせいですか?」
この言葉遣いをめぐっては、野党やマスコミからの批判も多い。
自民党の大村秀章衆院議員は、ツイッター上で
「ただ唖然の一言です。あなたは何の為に政治家になったんですか。何をしたかったんですか。その無責任さに改めて怒りを覚えます」
と批判したほか、6月3日のテレビ朝日の情報番組「スーパーモーニング」では、「『上から目線』なのでは?」との問題提起があり、出演者からは
「私たち国民のせいですか?」(東ちづるさん)
「そうかな?むしろ自虐だと思った」(やくみつるさん)
「本人は自虐のつもりで言ったのかも知れないが、もう少し違う言葉があった」(三反園訓・テレビ朝日コメンテーター)
と、賛否両論が入り乱れた。
新聞各紙に目を転ずると、日経新聞1面のコラム「春秋」では、スピーチの「聞く耳」のくだりを「悲しげな叫び」としながら、
「その中に、本人だけが誠実のつもりでいて周りにはちっともそう見えぬ悲惨が垣間見えた」
と皮肉ったほか、読売新聞の社説は、
「国民がほとんど耳を貸さなくなったのは、首相自らが招いた結果だ」
と切り捨てた。