ドイツ証券で、12兆円もの誤発注が発生した。大阪証券取引所の日経225先物取引で、2010年6月1日の取引開始時に、ドイツ証券が誤って約124枚(12兆円相当分)の売り出し注文を出した。注文後、大証が注文の総量が一定量を超えた段階で異常に気づき、ドイツ証券に連絡。同証券が誤りに気づき、直ちに取り消し処理を行い、ポジションを解消した。
誤発注の原因は究明中だが、ドイツ証券は「発注システムの不具合は、グループ内で自己勘定取引を専門に行う部門で発生したもので、顧客取引の注文システムとはまったく異なるもの」と説明。投資家には影響がなかった。
ドイツ証券は「市場参加者および関係者に、多大なご迷惑をおかけしたことを深くお詫びする」とコメントした。一方、この件について大証は、処分を含めた検討を視野に入れている。