2010年6月2日朝、鳩山由紀夫首相が辞意を表明した。2日10時から開かれた民主党の両院議員総会で明らかにした。小沢一郎・民主党幹事長にも幹事長職を辞職するよう求めたことも明かした。
鳩山首相は09年9月に就任した。旧自公政権を09年8月の選挙で破り、民主党が政権交代を実現した末の就任で、当初は高い内閣支持率を誇った。しかし、10年4、5月には20%を割る調査結果が続出するまでに落ち込んでいた。沖縄の米軍普天間基地移設問題などを巡り発言を二転三転させ、10年5月末には連立を組む社民党が政権を離脱する事態に発展していた。参院選を目前に控え、党の参院議員らから退陣論が急速に広がっていた。鳩山首相は、6月1日に小沢幹事長らと進退を巡り協議したが結論が出ず、2日に持ち越していた。