「とんねるず」2人の妻がそれぞれ女優活動を再開・本格化するのは、人気低迷の2人を支えるためではないか――。夕刊紙各紙がこう書いて、話題になっている。ギャラを削減されても、生活水準を落としたくないから、という指摘の真偽は?
バブル絶頂期だった1989年3月30日。フジテレビ系で放送の「とんねるずのみなさんのおかげです 春休みスペシャル」が視聴率29.5%を記録した。これは、ビデオリサーチによる芸能・バラエティ番組の過去の視聴率調査で、ベスト14位に入っている。
夕刊紙「夫を支えるために…」
そのお笑いコンビ「とんねるず」が今、視聴率などの低迷にあえいでいる。
同じフジ系の「とんねるずのみなさんのおかげでした」は、10年5月6日放送の視聴率が15.4%で、やや持ち直しつつある。ところが、コンビの1人、石橋貴明さん(48)が司会のTBS系「ザ・ミュージックアワー」は、視聴率1ケタが続き、同18日も5.1%だった。また、相方の木梨憲武さん(48)が司会のTBS系「お茶の水ハカセ」も同様で、視聴率7.2%でスタートしてから、1ケタ続きだ。
さらに、2人が出演する映画「矢島美容室」も、苦戦が伝えられている。配給元の松竹によると、4月29日に上映を始めてから興収は4億円弱で、健闘しているというものの、目標には達していない。石橋さんは15億円になれば続編を考えるとし、街頭演説までして支持を訴えたが、満額はとても無理な状況だ。
そんな中で、2人の妻がNHKのドラマで女優としての活動を再開あるいは本格化すると報じられた。石橋さんの妻の鈴木保奈美さん(43)と木梨さんの妻の安田成美さん(43)だ。
これが、夕刊紙各紙から、人気低迷の夫を支えるためではないか、と勘ぐられている。日刊ゲンダイは、「ギャラはかなり削減されたともっぱらだ。将来の生活を考えて女優の妻が重い腰を上げた」と指摘した。また、夕刊フジも、妻の女優活動について、「とんねるずの稼ぎが…?」とサイト記事で見出しを立てている。
「ギャラはダウンタウンと一緒ぐらい」
とんねるずは、果たして妻の支えが必要なほど、苦しんでいるのか。
この点について、ネット上では、見方が分かれているようだ。2ちゃんねるなどでは、「もう支える必要もないくらい稼いでるだろ」と疑問視するものから、子どもに金がかかるし、生活水準はもう下げられないのでは、と同意するものまである。さらに、「ブランクあって復帰すると離婚話かと思われる」とうがった見方もあった。
お笑い芸の面白さについては、肯定的な書き込みもあるが、視聴率を反映してか、厳しい声が多い。「昔はパワーあって面白かったよ だがすべて過去形」「もう時代的に古いのに未だに若い層にしがみ付こうとしてる感じ」「確かにずれてんなと感じるぞ」といったものだ。
妻の女優活動の真相は、実際どうなのか。ある芸能関係者は、こう言う。
「女房が支えるというのは、どうですかね、ないと思います。安田成美さんは徐々に仕事を増やしていましたし、鈴木保奈美さんも『引退する』とは言っておらず、前々から『タイミングが合えば、仕事をしたい』と話していました。保奈美さんが雑誌のエッセイで言っていたように、子育てが一段落したというのが大きいんじゃないですか」
ギャラ削減については、この関係者は、「そんなに落ちていませんよ」と言う。
「番組によって違いますが、2人は番組の企画・構成もしていますので、その報酬を入れれば、ダウンタウンの2人と一緒ぐらいです。バラエティなら、1本150~200万円はもらっているでしょう」
とはいえ、視聴率低迷がこのまま続けば、妻の稼ぎがますます重みを増すかも。