「地元で政策聞いてもらえない」
「改選組」を束ねる立場の高嶋良充参院幹事長も、鳩山首相の続投には否定的な見方だ。高嶋氏は6月1日午後の記者会見で、「改選組」の状況について
「(地元で)政策を訴えても、『政策そのものを聞いてもらえない、信用してもらえない』という悲鳴があがっていることを聞いている。彼らが現場で非常に苦労している。そういう環境を改善できればと思っている」
と窮状を訴えた上で、「局面の打開・展開」という言葉を繰り返した。
記者からの
「『改選組』からは、『代表を変えても支持率は上がらない』という声もある」
という質問に対しても、
「変えて支持率が上向くかどうかについては、基本的に今まで、『表紙を変えて支持率が下がった』ことが自民党政権下であったのかどうか。(首相が)1年交代でも、表紙を変えたときに、支持率が上がっているという状況もある。その観点からすれば、支持率が当面は上がるという可能性は高い」
と、支持率回復のためには、首相の早期退陣が必要との見方だ。
高嶋氏は、小沢一郎幹事長の側近だとも指摘されている。それが影響しているのか、
「『小沢幹事長が辞めるべき』という声もある」
との問いについては、
「今聞いている参院の皆さんの意見からは、そんなに出てきていない」
と否定していた。
鳩山首相と小沢幹事長、輿石東参院会長は6月1日夜、国会内で30分にわたって会談したが、小沢幹事長は、厳しい表情で国会を後にし、輿石氏は記者団に「コメントしない」と語った。鳩山首相の進退をめぐって、鳩山首相と党執行部との間で亀裂が深まった可能性もあり、今後、さらに混乱が広がりそうだ。