世論調査で民主党凋落一途 参院選投票先で「自民」と逆転も

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   鳩山内閣の支持率がついに20%を割り込んだ。沖縄県の米軍普天間基地の移設先を、結局もとの辺野古沖に決め、連立与党の社民党が政権を離脱したことなどが響いたものと見られる。また、参院選での投票先で、民主党と自民党との逆転もみられるなど、民主党の凋落は止まらない。

毎日、日経除き内閣支持率20%割れ

鳩山首相は一年もたずに退陣するのか?
鳩山首相は一年もたずに退陣なのか?

   2010年5月31日付の新聞各紙は、米軍普天間基地の辺野古移設に反対する社民党の政権離脱とともに、鳩山内閣の支持率が20%を割り込んだことなどを伝えた。

   普天間問題は5月28日に何とか日米合意に漕ぎ着けたが、国民はこれを評価しておらず、「退陣」を求める声が半数を超えている。

   読売新聞の世論調査では、普天間基地の移設先を「最低でも沖縄県外」とした鳩山首相の一連の発言について、じつに81%が「問題だ」と答えた。国民は「5月決着」を公約違反とみる向きも少なくなく、朝日新聞の調べでは、鳩山首相が「約束を守った」と答えた人は13%、「守らなかった」は78%に上った。

   鳩山内閣の支持率は、読売新聞で「支持」が前回調査(5月7~9日)よりも5ポイント下落して19%、「不支持」は8.0ポイント上昇し75%に達した。

   朝日新聞は「支持」が前回(5月15、16日)に比べて4ポイント下落の17%、「不支持」は6.0ポイント上がって70%だった。

   毎日新聞は、「支持」が前回(5月15、16日)比3ポイント下落の20%、「不支持」が5ポイント増えて67%となった。

   産経新聞は前回(4月29、30日)と比べて3.1ポイント下がり19.1%、「不支持」が4.3ポイント上昇の70.8%。日本経済新聞は「支持」が22%、「不支持」は69%。共同通信社の調べでも支持率は19.1%と、20%を割り込んだ。

   新聞各紙の世論調査で、鳩山内閣「支持」で20%を確保したのは毎日と日経だけ。発足当初に70%超の支持を得ていた内閣とは思えぬ凋落ぶりだ。

参院選の投票先 読売は「民主14%」「自民19%」

   「民主離れ」も加速している。読売新聞によると、いまの民主党の支持率は20%。前回調査時から2ポイント下落した。一方、自民党は6ポイントと急上昇して20%となり、並んだ。

   また、朝日新聞では民主党は21%で前回と比べて3.0ポイント下落した。自民党は15%と横バイ。ただ、2010年7月に予定されている参院選比例区の投票先でみると、民主党20%(前回比4.0下落%)、自民党20%(1.0上昇)と並んだ。

   7月の参院選の投票先では、読売新聞の調べで、民主党14%(前回比5.0減)、自民党19%(同6.0増)と逆転。みんなの党も8%で1.0ポイント増えた。共同通信社でも、民主党19.1%(同1.6減)、自民党20.9%(同1.0上昇)と逆転した。

   産経新聞は、民主党が0.9ポイント増加して22.0%、自民党も1.7ポイント増えて19.5%となった。みんなの党が3.7ポイントと急増して、14.0%と存在感を示した。

   民主党の支持低下は普天間問題が直接のきっかけだが、「政治とカネ」の問題も依然としてくすぶっている。

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