米アップル社の多機能情報端末「iPad」が2010年5月28日、日本で発売された。アップルの直営店である東京・銀座の店舗には、開店前から徹夜組を含む人たちで長蛇の列。待ち時間中に「ツイッター」や「ユーストリーム」を使って様子を実況中継する人や、iPadをかたどった「帽子」をかぶる人などがあふれ、さながらお祭りのようなにぎやかさとなった。
開店時間午前8時直前になると、並んでいた客と店員が一緒に「カウントダウン」を開始。「ゼロ」になった瞬間、拍手と歓声がわき起こり、iPadを買い求める人たちが次々と店内に入っていった。
東京・表参道にあるソフトバンクモバイルの販売店では、孫正義社長とモデルの藤井リナさんが駆けつけ、「発売セレモニー」を行った。
ツイッターには、iPadを入手した人からの「喜びの声」が続々と投稿された。5月10日の予約開始後、申し込みが殺到してわずか3日間で受付停止となるなど品薄が予想されたが、特に混乱は起きていない模様。28日午後5時現在で、一部家電量販店にはすべてのモデルに在庫があるという投稿もあった。