米軍普天間基地問題で、沖縄県の負担軽減を考えてもらうための全国知事会議が2010年5月27日、都内で開かれ、出席知事らから「なぜ今この時に招集したのか」(千葉県の森田健作知事)などと疑問が相次いだ。東京都の石原慎太郎知事は、途中退席したうえで、「総花的な話じゃしょうがない。ばかな会合だ」と声を荒らげた。
会議では、鳩山首相が冒頭、沖縄の負担軽減と訓練分散への協力を求めた。知事らは、負担軽減の必要性などで一致したものの、「すでに負担を受け入れており、地元に説明できない」(石川県の谷本正憲知事)「政府の交渉は最悪で無能としか言いようがない」(神奈川県の松沢成文知事)と厳しい意見がほとんどだった。
大阪府の橋下徹知事だけが、「大阪は基地負担していないので、真っ先に汗をかかなければならない。できる限りのことをしたい」と述べた。