劇場公開されたアニメ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」のDVDとBlu-rayがバカ売れし、アニメ史上最高記録に到達しそうな中、ネットでは30年前にテレビ放送されたアニメ「伝説巨神イデオン」のほうが「ヱヴァ」より上ではないかと騒ぎになっている。きっかけは女優の坂井真紀さん(39)が「ツイッター(Twitter)」で、「イデオンは色あせない、エヴァどころじゃない」と発信したことだった。
「イデオン」は1980年5月から東京12チャンネル(現・テレビ東京)系で放送された。監督は「機動戦士ガンダム」の富野喜幸さんで、「ガンダム」で成功した直後の作品だったことも話題になった。
「エヴァは、庵野監督流のイデオンリメイクだ!」
無限のエネルギー「イデ」を巡る争いを描いたロボットアニメで、バイオレンスシーンが多く、主要キャラの死も描かれたため、ストーリー展開に賛否両論が出て、視聴率が低迷し、関連グッズ販売も不振となり39話で打ち切られた。しかし、熱烈なファンを獲得していたこともあり、82年7月にはTVのダイジェスト版と新作を加えた映画が劇場公開された。
その「イデオン」は今年で30周年。坂井さんは2010年5月21日に「ツイッター」で、
「イデオン30周年で対抗して行きましょう。これだけ好きな人がいるのであれば、もっと大きな動きにできるはずです」
とつぶやいた。
そして大ヒット爆進中の「エヴァ」と比較。「イデオン」は30年経っても色あせない作品で「エヴァどころじゃないですねー」。そして、「エヴァは、庵野監督流のイデオンリメイクだ!」という分析までしてみせた。
これに対し、「イデオン見てると正直ヱヴァが霞んで見えます。ファンの人には悪いけど」というリツィートがあり、坂井さんは「はげしくどうい」と賛同。多くの打ち返しがあったことに気をよくしてか、
「団結して、もっと(イデオンの素晴らしさの伝達を)大きな動きにしていくべきだ」 と呼び掛けた。