姿を現した「グーグルテレビ」 視聴者と広告ネットに流れる可能性

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

オープン化進めるほど影響力を強める

   グーグルテレビが日本で発売されたら、消費者に受け入れられるだろうか。アスキー総合研究所所長の遠藤諭氏は、「機は熟してきている」と考える。この数年でブロードバンド接続が一般に普及し、ミクシィやツイッターをはじめとするソーシャルツールを使いこなすユーザーが増えてネット上のコミュニケーションが盛んになってきた。例えばテレビを見ながらツイッターやチャットで友人とやり取りするといった「ソーシャルテレビ」としての使い道も期待できるという。

   一方で、テレビとPCの境界は曖昧になることも予測できる。「ユーチューブだけ見てテレビ番組を見ない人も出てくるでしょう。これはテレビメーカーやテレビ局にとって脅威」(遠藤氏)。グーグルは先述のコンファレンスで、「テレビの利用者は世界40億人で、PCやモバイル機器を超える最大の市場」と評価したが、グーグルテレビによって視聴者がネットに流れ、その結果広告がテレビからネットに移ることも考えられる。またオープン規格のアンドロイドOSはメーカーを選ばないので、テレビメーカーの開発競争はより激しくなる。「グーグルがオープン化を進めれば進めるほど、影響力を強めるでしょう」と遠藤氏は話す。

1 2
姉妹サイト