エリカ様新曲「口パク」のワケ 「ダンス集中でマイク外した」

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   タレントの沢尻エリカさん(24)が新曲披露のときに口パクで歌っていたことが話題になった。マイクの調子が悪かったためと報じられたが、イベントの主催者側は、J-CASTニュースの取材に、エリカさんがダンスに集中するため敢えてマイクを外したことを明らかにした。歌手でもあるのに、なぜなのか。

「ハミ尻エリカ」「生尻エリカ」「ナマ尻エリ歌」

   スポーツ紙各紙の2010年5月23日付朝刊に躍った大見出しだ。

アッコ「マイク故障ありえない」

夕刊紙各紙も注目
夕刊紙各紙も注目

   沢尻エリカさんは、歌手「ERIKA」名義で、都内で22日行われた「ガールズアワード2010」に出演した。観客の前に現れたのは2年8か月ぶり。歌詞が英語の新曲「Treasure」を披露したが、注目されたのは、歌よりもパフォーマンスだった。

   自ら考えたという銀の衣装は、お尻が半分見えるという奇抜なもの。太ももも露わに踊って、約300人も詰めかけたという報道陣を驚かせた。さらに、歌手であるはずなのに、ヘッドセットのマイクを着けていなかったことも注目された。会場には音源が流され、エリカさんの生声が聞こえたのは、手渡されたハンドマイクで最後に「みんな、ありがとう!」と叫んだときだけだったのだ。

   口パクだった理由について、スポーツ紙各紙は、リハーサル中にヘッドセットの調子が悪くなり、代替のハンドマイクではダンスに支障が出るから、などと報じた。ところが、これに噛みついたのが、芸能界のご意見番こと歌手の和田アキ子さん(60)だ。

   TBS系で23日昼放送の「アッコにおまかせ!」の中で、「ありえない」と斬って捨てた。番組が音響マンに聞いたところでも、通常なら予備のマイクを必ず用意するので、エリカさんの口パクは最初から決まっていたのではないか、というのだ。

   番組では、マスコミや主催者がエリカさんを特別視するのにも、疑問を投げかけている。楽屋ではVIP待遇だったというが、約1万2000人の観客は冷めていて、エリカさんのCDも会場で3枚しか売れなかったと指摘した。エリカさんの次に出演した東方神起のジュンスさん(23)への観客の熱狂ぶりを映し、「ジュンス初ソロライブの前座」の見方もあったとする芸能リポーターの声を伝えた。

「観客冷めていた」には反論も

   沢尻エリカさんの口パクについて、和田アキ子さんらの指摘は本当なのか。

   イベントの主催者であるガールズアワード実行委員会の窓口担当者は、取材に対し、その指摘をほぼ認めた。

「彼女自身がパフォーマンスに集中したいということで、演技に注力するためマイクを外したと聞いています。マイクが壊れたわけではなく、パフォーマンスを頑張って見せたいということです」

   歌手を称しているのに、口パクはおかしくないのか。この点を指摘すると、担当者は、「歌手と言われれば歌手、アーティストと言われればアーティスト。自己表現ですので、自由だと思います」と話した。

   練習不足、声の不調など何か特別の事情があったことはないか。これについては、「何でしょうね。練習が足りなかったことはないと思います。自信がなければ出演しませんし、オファーも出ないと思います。彼女のパフォーマンスの仕方ですので、これ以上お答えしようがありません」。

   観客がエリカさんに冷めていたという指摘については、こう反論する。

「確かに、ジュンスさんが登場すると大きな歓声が聞こえましたが、イベント後に観客にインタビューすると、『(エリカさんは)カッコよかった』との反応でした。会場はシーンとしていたわけではなく、前の方ではエリカさんに手を振っていましたね。テレビの見方は、極端だと思います」

   エリカさんをゲストに招いたのも、女性に支持されつつあり、生き方がカッコいいと人気だからだという。

   ただ、イベントを運営・企画している会社の担当者は、取材に対し、「キャスティングの担当者からは、マイクの調子が悪かったと聞いています」と答えた。マスコミには、PR会社からこのことを伝えたという。一方で、この担当者は、「パフォーマンスを重視したいとは、前々から聞いていました」とも明かしている。真相は不明だが、マイクの予備があったとしても、口パクで歌うつもりであった可能性はありそうだ。

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