「EV世界市場で圧勝したい」 ゴーン日産社長の野望見えてきた

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超小型からやや大型まで品ぞろえ一気に拡大

   EVの品ぞろえも一気に拡大する。2010年の年末にリーフを発売した後、ルノー側で既存車をベースにした3車種を発売。12年には日産の小型商用車とルノーの1車種、13年には日産の高級ブランド「インフィニティ」にもEVを加え、計8車種にする方針。「街乗り用」とされる超小型から配達などの業務用、EVとしてはやや大型なタイプまで幅広いラインアップで攻勢をかける。ゴーン社長は「10年後には世界新車販売の1割をEVが占める」と予想し、「日産・ルノー連合でEV市場の大部分を占めたい」との考えを示す。

   さらに、4月に資本業務提携を発表した独ダイムラーとの間でも、ダイムラーの「スマート」とルノーの「トゥインゴ」の後継モデルの共同開発でそれぞれEVも作ることで合意しており、「リーダー」の地位を保つ一助としたい考えだ。

   ただ、成長が見込まれるEV市場には先進国メーカーはもちろん、中国など新興国もキャッチアップを急いでいる。果たして日産・ルノー連合が思惑通りに先行できるか、予断を許さない。

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