韓国LGは薄型テレビで日本に再参入
だが、社会インフラ事業は、今や国家を挙げた争奪戦になっており、アラブ首長国連邦の原発入札で官民一体の韓国勢に敗れるなど、先行きは甘くはない。
テレビなども、サムスンの今年度の設備投資と研究開発投資は、液晶や半導体を中心に計2兆円の計画。ちなみに日本勢で最大のパナソニックが1兆3000億円だ。また、韓国のLGは薄型テレビで日本に再参入する。テレビで1、2位のサムスン、LGは今年度、それぞれ前年度より1000万台近く多い3900万台、2900万台を販売する計画で、日本勢を突き放そうとしている。このほか、新興国、途上国の新中間層をターゲットにした中・低グレードの家電市場も、これら韓国勢との争いになる。
「前門の国内デフレ、後門の韓国勢との戦い」(業界関係者)をいかに勝ち抜くか、日本の電機各社の真価が問われる。