成長分野へ資金供給 日銀が骨子発表

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   日本銀行は2010年5月21日に開かれた金融政策決定会合で、成長分野を強化するための新しい資金供給策の骨子をまとめた。

   成長分野への融資や投資について希望する金融機関が方針を示し、その実績によって資金を供給する。適用金利は貸し出し時の政策金利(現行、年0.1%)の水準。貸出期間は原則1年で、借り換え可能とした。開始時期などは今後詰める。

   また政策金利は、金融政策の誘導目標としている無担保コール翌日物の誘導目標金利を現状の0.1%前後に据え置くことを、全員一致で決めた。景気の現状判断は、これまでの「持ち直しを続けている」から「緩やかに回復しつつある」に上方修正した。

   一方、日銀は同日午前に1兆円の資金を即日で供給するオペレーション(公開市場操作)を実施した。米国の株価急落を受けた措置で、潤沢な資金を供給することで市場にある不安感を抑える狙いがある。日銀は5月7日、10日にもそれぞれ2兆円規模の即日資金供給オペを実施している。

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