「軽症のうち皮フ科を受診することを勧めます」
ガルデルマと塩野義製薬が15~39歳の男女3889人を対象に行ったインターネット調査では、10歳代で72.2%、20歳代45.5%、30歳代でも17.0%がニキビの症状を抱えていた。
さらにニキビに悩む20歳代の男女200人に、ニキビに対する意識と対処法などを聞いたところ、「もしニキビがなくなったら」との問いに、「外出したい」「新しい恋がしたい」との声が寄せられ、ニキビが周囲との心理的な壁になっているようすがうかがえた。
女性の場合はニキビを化粧で隠したりするため、その化粧品代が月平均1385円、1年で1万6620円に上ることもわかった。
ニキビが肌の病気であることを認知していた人は47.0%と過半数を割り、病院で治療したほうがよいことを知っていた人は、3人に1人(32.3%)しかいなかった。
東京女子医科大学の林伸和・准教授は「ニキビが慢性炎症性疾患であることは、日本ではあまり知られていません。ニキビはスキンケアなどの生活習慣の改善だけでは防ぎきれない病気で、そのことをしっかり認知して、放置せずに、軽症のうち皮フ科を受診することを勧めます」と話している。