「飲み放題」が消える日 WHO「酒規制」が仕掛けた爆弾

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全日本断酒連盟は「いいことだ」と評価

   都内のある居酒屋従業員は「飲み放題が規制されたら影響はかなり出ますね。安売りとかで工夫するでしょうが……えっ、安売りも規制されるかもしれないんですか。それは相当痛いですね」と驚いていた。「戦略採択」はニュースで何となく目にして気になっていたという。

   タバコも含め「規制社会」に懸念を示していたのは、情報番組「とくダネ!」(フジテレビ系)の小倉智昭キャスターだ。4月末の放送で、WHOの酒規制への動きに関する報道を受け、タバコ規制などを安易に進めると「法や条約でどんどん縛る世の中になりますよ」「なんでもかんでもかんじがらめになったら人生楽しくないじゃん」などと訴えていた。モラルや常識を養うことで、自分で善し悪しを判断できるはずだと主張した。

   一方で歓迎する人たちもいる。全日本断酒連盟(東京)の大槻元・事務局長は「戦略採択」について「いいことだ」と評価している。拘束力はないが、「アルコールは有害だ」という認識を広める第1段階として現実的な対応だとみている。「アルコールには依存性がある。今の日本はどこでも簡単に買えるし、流される広告の量の多さもひどいものだ」と指摘した。

   インターネット掲示板2ちゃんねるを見てみると、「戦略採択」ニュースのスレッドが立っていた。「大人なんだから酒くらい飲ませろや」と規制に反対する声と、「どんどんやれ!」と賛成する声が入り乱れていた。

   ポータルサイト・ヤフーの意識調査欄(5月21日夕、参加1万件強の段階)で「酒の飲み放題や安売りの制限」の要不要を4択で聞いたところ、1番多かったのは「(制限は)両方とも不要」で66%、次いで「両方必要」15%、「飲み放題の制限は必要」14%となっていた。

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