「生活保護受給者に自家用車を」 日弁連意見書に批判、疑問相次ぐ

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自転車やバイクじゃダメなのか

   日弁連の意見書については、ネット上では、賛同する声はほとんどなく、批判や疑問の声が強い。

   ミクシィの日記では、ある東京都内の路線バス運転士男性が2010年5月19日、「車はぜいたく品です」とのタイトルで意見書を批判した。男性は、「年間の維持費を考えて下さいよ。燃料・保険・車検・駐車場・税金で軽自動車でも年間数十万に上ります」と指摘した。月12万円ではそれらを払わなくなるのではないか、行政がすべて免除することになるのか、という疑問らしい。そして、障害者でもないなら、「徒歩・自転車・公共交通機関で十分でしょ?」と書き込んだ。

   この指摘は共感を集め、「個人的には、生活保護受給者が髪の毛を染める程度のおしゃれ(?)をするのにも反対です」「うちはお金なくて車検取るのやめたのに!今は専ら250のバイクです!」といったコメントが寄せられている。

   ミクシィや2ちゃんねるの書き込みを見ると、意見書には様々な異論が続出している。

   働いても車を買えない人への逆差別だ、運転できない地方の高齢者が困っているのに受給者だけずるい、といったものから、自転車やバイクではダメなのか、行政のレンタル車ならいい、受給者は都会に引っ越すべき、運転できるならタクシー会社で仕事しろ、などまで様々だ。

   こうした意見に対し、日弁連の人権第一課では、「いろんなご意見があることは理解していますが、特に反論はありませんし、それによって意見書を撤回することもないです。生活保護に詳しい弁護士が何年も研究してまとめたもので、私どもの意見としてご理解していただければ」と言う。

   厚労省の保護課では、意見書の提出を受けたものの、具体的にどうするかはまだ決めていないとしている。

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