中国元の国際化が進む 三菱東京UFJ「元建て」で資金調達

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「中国当局と話し合い、仕組み考えた」

   三菱東京UFJ銀行(中国)有限公司は2007年7月に設立。当時、三菱東京UFJ銀行の支店だった北京や上海、広州、深センなどの拠点を引き継いで業務を開始した。10年3月18日には成都支店をオープン、8支店2出張所1駐在員事務所とした。拠点数では、みずほフィナンシャルグループと1、2を争う。

   この3月には日中間の貿易で初めてとなる「元建て決済」を開始、成立させた。第1号案件は、インキ最大手のDIC(大日本インキ化学工業)の中国法人から日本への代金の支払い。決済と同時に送金されてきた人民元を三菱東京UFJ銀行がドルに換えて、日本のDIC口座に入金した。この方法であれば、為替リスクは企業の本社が管理でき、中国の現地法人が現地でドルや円に交換しなくても済むようになるという。

   三菱東京UFJ銀行は、「今回の人民元建て金融債についても、中国当局と話し合いながら仕組みを考えてきた。先駆者としての自負はあります」と胸を張る。

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