今後も上位ブランドの寡占化が進む?
ミツカンはくめ納豆の事業を吸収後、業界シェアを5%ほど上げ、現在は約20%。最大手、タカノフーズの約30%を急激に追い上げている。売り上げも、食酢が漸減傾向にあるのに対し、納豆は前年比5~6%の増加を続けている。全国納豆協同組合連合会も「今後も上位ブランドの寡占化が進むのでは」と指摘する。
納豆の消費は暑い夏に向けたこの時期が一年でも一番減る時期。今回のキャンペーンは「納豆うどんや、納豆カレーなど、夏にも合うメニューを消費者に紹介して、需要を下支えする」(ミツカン広報)のが狙いだが、スーパーが売れ筋商品の絞り込みを進める中、「売れ筋商品の中の売れ筋ブランド」をめぐる上位同士の競争も激化しそうだ。