「CD買い取りの事実は一切ございません」
さらに、キューブの北牧裕幸社長は、返す刀でランキングを発表したオリコンも、斬って捨てた。
「その状況を知った上で、商売のために座視してランキングを付ける調査会社にはもはや存在の意味はない」
2010年5月11日のつぶやきが真実かどうかは定かではない。現在は削除されているが、ネット上では波紋が広がった。本当かどうか検証する動きも出て、2ちゃんねるでは、CDの売上枚数に不審な動きがあるのでは、という指摘も出ている。
オリコンのデイリーランキング発表によるAAAの推定売上枚数が、土曜日の8日が3000枚台だったのに、日曜日の9日に8000枚台に突然跳ね上がった。これは、社員が買い占めた結果ではないか、というのだ。また、15日付ランキングで、いきものがかりがまだ4位に入っているのに、AAAが17位にまで下がっていることなども疑問を持たれている理由のようだ。
ランキングそのものも、CD不況で市場が縮小しているとあって、ぶれやすい危険が指摘されている。最近は、音楽の内容よりも、プロモーションや価格競争でランキング上位を狙う傾向が強いともされる。
今回も、AAAが購入者限定でライブに招いたり、オンラインショップ限定でシングルを888円で販売したりしている。いきものがかりも、シングルを555円の格安価格で売り出している。
ランキングに操作めいたものはあるのか。エイベックス宣伝部では、取材に対し、「お問い合わせ頂いた件ですが、そのようなCD買い取りの事実は一切ございません」と否定した。一方、オリコンの広報部では、「申し訳ありませんが、回答はお断りします」とコメント。その理由について聞くと、「お答えしかねます」とのことだった。