継続審議なら秋以降にずれ込む
高速道路の新料金は、現行ETC搭載車に限定している「休日1000円」を、ETC搭載車に限らず一定の走行距離を超えた場合の上限料金を「2000円」とするもの。軽自動車は1000円、トラックなどの大型車は5000円になる。
また、夜間や通勤などの時間帯割引や大口・多頻度利用割引、ETCマイレージなどの制度を廃止する。
そのため、改正案は一部の区間では実質的な「値上げ」になるので、これには「身内」の民主党内からも反対の声がある。審議に入っても難航は必至で、継続審議あるいは廃案の可能性すらある。
継続審議になれば、秋の臨時国会での審議に「先送り」。廃案ならば、法案を再提出するのでさらに遅れることもある。新料金の導入は当面見合わせとなり、現行の「休日1000円」や夜間割引などの適用がそのまま継続されることになる。
一方、中央自動車道の大月ジャンクション~須走や中部横断自動車道の双葉ジャンクション~増穂など、交通量の少ない地方路線を中心とした全国の37路線50区間、1626キロメートルで実施する「高速道路無料化の社会実験」については、国交省は「6月中にも実施される見通し」としている。ただ、「具体的な実施日はまだ決まっていない」という。