高速新料金6月実施不可能 スタート全くめど立たず

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   政府が2010年6月から予定している高速道路の新料金制度の導入が、いよいよ難しくなってきた。

   現行のETC搭載車の「休日1000円」から「一律上限2000円」にする改正案は、すでに国会に提出されているが、政府・民主党が「政治とカネ」や沖縄・普天間基地の移設問題などで揺れていることや、法案を審議する衆院国土交通委員会でも日本航空問題の集中審議や北朝鮮船舶の入港制限問題などが優先されていて、「宙ぶらりん」の状況だ。

「いつ審議に入るのか、わからない」

高速新料金「6月実施」はもう無理?
高速新料金「6月実施」はもう無理?

   国会会期末は2010年6月16日。あと1か月を切って、国土交通省も気を揉んでいる。法案が通過しても、ETCシステムの改良などの準備で1か月ほどかかるからだ。

   当初、国交省が描いていたスケジュールは、5月中旬にも法案を通過させ、6月20日ごろには実施したい考えだった。これが大幅に遅れ、現在は「いつ審議に入るのかも、わからない」という。

   前原誠司・国土交通相も5月初旬、新料金の導入時期が遅れそうなことを示唆していた。

   国交省は「仮にきょう法案が成立したら、なんとか6月実施には間に合います。しかし1日1日と遅れれば、その分遅れていきますから、(6月導入は)難しいと言わざるを得ません」と話す。

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