「食べるラー油」爆発的流行 「ご当地もの」も品切れ

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   「食べるラー油」の人気が急上昇中だ。ラー油愛好家をネット上では「ラーラー」と呼ぶのだそうで、「アイスクリームと一緒に食べる」といった人も登場した。地方発の「ご当地ラー油」も品切れが相次ぎ、全国的なパンデミック状態といってもいいほどだ。

   通常ラー油というと、あくまで調味料の一種というイメージだが「食べるラー油」は、ニンニクなどの具材が大量に入っているのが特徴で、ご飯にのせて食べたりすることができる。

「ラーラー」という名称まで登場

「食べるラー油」の人気が続く。
「食べるラー油」の人気が続く。

   2009年8月に桃屋が、フライドオニオンなどの具材が入った「辛そうで辛くない少し辛いラー油」という商品を発売したところ、ラー油としては異例の大ヒット。サラダや冷や奴など、幅広い用途に使えることがうけ、各地の小売店で売り切れが続出した。10年3月には、調味料大手のエスビー食品も同様の商品を発売し、好評だ。

   ネットではラー油好きの人のことを、マヨラーなどと同じように「ラーラー」と呼ぶのだそうで、数々のラー油活用術が書き込まれている。

   炒め物に混ぜたり、納豆に入れたりといった使い方が考案されているが、意外に目立つのが、食パンと一緒に食べるという方法だ。食パンにのせ、ピザ用のチーズをかけて焼くと「ピザトーストみたいで美味しい」。パスタやグラタンにタバスコの代わりとして使ってもいいという。

   更に、「食べるラー油」をアイスクリームにのせる人まで登場。アイスクリームが口の中で溶ける感じと、ラー油の辛味、具材の食感が相性抜群なのだそうで、「相当旨い」とまで書かれている。

朝5時から行列できる「石垣島ラー油」

   大手食品メーカーのラー油が人気を集める一方で、地方で開発された「ご当地ラー油」も脚光を集めている。

   「食べるラー油」の「走り」的存在として知られる沖縄県・石垣島の「石垣島ラー油」。石垣島の「辺銀食堂」で作られているもので、「知る人ぞ知る名品」として以前から入手困難だったが、更に人気が過熱。沖縄県の特産物を全国で販売する「わしたショップ」の東京・銀座店では、毎月10日に200個限定で石垣島ラー油が入荷するが、毎回即完売となる。わしたショップを運営する沖縄県物産公社の担当者も

「開店前に朝5時から並んでいるお客様もいらっしゃいます。桃屋さんの影響もあってか、ラー油はこの1年ぐらい人気です。石垣島ラー油以外も売れていまして、欠品も出るほどです」

と話している。

   福井県の「福井の宝 山海の幸 食べるラー油」も人気だ。福井県産のニンニクのほか、コシヒカリやらっきょう、天然甘エビなどを具材に使っているのが特徴。甘みがあり、ネットには「超美味いんですケドー 辛くないラー油が旨いとは!」といった感想が書き込まれている。1瓶100グラム、900円前後と若干高めの価格設定であるにも関わらず、ヤフーショッピングではラー油売上ランキング上位に入っている。

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