転倒の自作自演説に「悲しい」
産経新聞の記事では、三宅雪子議員が、右足を包帯しているのに、国会内で足を組んでいる写真が載っている。これについて、三宅議員の秘書は、「三宅は、足を組むくせがあって、当日組もうとしたところ、痛いからむりだとすぐ外しました。その一瞬が撮られてしまったようです」と言う。
また、スカート姿で右足をカメラに晒し続けたことについては、「スカートは、いつもの格好です。長いスカートを持っていないだけで、けがを強調しているわけではありません」と弁明した。
転倒が自作自演ではないかとの見方については、秘書は、「何もないのに倒れるようなことはありません」と否定。しかし、後ろから誰かに押されたものの、本人が見ていないため分からないとするだけだった。
民主党側からは、甘利議員が突き飛ばしたという主張も出て、2010年5月14日に「暴力行為」として懲罰動議を衆院に提出した。これに対し、甘利議員側は、転倒への関与を全面否定している。
「三宅議員には指一本触れていませんし、現場でその存在も分かりませんでした。委員でもない民主党議員集団から執拗に物理的な議事妨害を受けましたので、立ちふさがる議員を押しのけて前に進もうとしただけです」
「転倒事件」の真相は不明だが、三宅議員への批判は収まっていない。13日から事務所への電話が100件以上も殺到している。「わざとらしい」など批判が半分以上だという。三宅議員も困惑しているようで、ツイッター上で「自作自演なんて悲しい」などと打ち明け、14日にはしばらくツイッターを休止することを明らかにした。