「報道のTBS」看板を見直し 連結決算で初の赤字

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赤坂の不動産事業でもテレビの赤字埋まらず

   TBS・HDの連結セグメント別の実績をみると、テレビ事業の不振を映画やDVDの売り上げ(映像・文化事業)と不動産事業で穴埋めしたことがわかる。それによって、営業利益は前年と比べて81.9%減ったが、33億4300万円を確保した。

   つまり、東京・赤坂という一等地での不動産事業をもってしても、テレビ事業の赤字を埋められなくなったわけで、黒字回復のためには本業であるテレビ事業の立て直しが急務となる。

   視聴率アップに向けてTBSは2010年4月からの番組改編で19時台のゴールデンタイムから報道番組を一掃。「もとの情報バラエティーに戻しました」(TBS)と説明する。

   しかし4月に入っても、スポット広告は改善してきたようだが、タイム広告の不振は他局に比べて深刻との情報もある。

   TBSは、さらに番組制作費の削減を進め、また役員は報酬の一部を返上して業績回復をめざすという。11年3月期に向けた業績見通しでは、「水もの」という映像・文化事業を、09年度の反動を見越して厳しくみているものの、売上高で3490億円、営業利益89億円、当期純利益38億円の黒字を見込んでいる。

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