「報道のTBS」看板を見直し 連結決算で初の赤字

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   TBSテレビの東京放送ホールディングス(TBS・HD)が2010年3月期連結決算で、公表を開始した01年3月期以降で初めて赤字に転落した。「報道のTBS」の看板を掲げて臨んだ、年度当初のテレビ番組の大幅な改編が成果に結びつかず、視聴率が伸び悩んだことが広告収入にも響いた。

   TBS・HDによると、連結最終損益は23億1300万円の赤字(前期は16億5500万円の黒字)で、連結売上高も前期比5.7%減って3512億6200万円の減収減益となった。

在京6局中5番目の視聴率

   日本テレビやフジテレビ、テレビ朝日が最終黒字を確保する中で、TBS・HDの10年3月期連結決算が赤字に終わったのは、年度当初に実施したテレビ番組の大改編が「不発」に終わったことが大きい。番組の中核に位置付けた報道・情報の帯び番組「ひるおび!」や「サカスさん」、「総力報道!THE NEWS」が、いずれも結果を残せなかった。

   TBSは、「残念ながら、(改編が)芳しくなかったことが赤字につながってしまった」(IR推進部)と話している。年間視聴率は、全日(6~24時)が前年度と比べて0.9ポイント下落して6.6%、ゴールデンタイム(19~22時)は同1.7ポイント下落して9.5%、プライムタイム(19~23時)も1.4ポイント下がって9.7%になった。

   在京6局でみると、いずれも上から5番目。この低視聴率が広告収入にも影響した。バンクーバー五輪などによる売り上げ確保はあったものの、レギュラー番組からのスポンサーの降板や広告料金の見直しなどを回復するまでには至らなかった。

   テレビ事業のうち、タイム広告・番組制作の収入は前年同期比19.6%減の969億500万円。また、スポット広告の収入も前期比11.9%減収の756億5100万円。どちらも大幅に減った。

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