「街角景気」が上向いてきた。内閣府が小売店主やタクシー運転手、企業などに景気の現状を聞いた2010年4月の景気ウオッチャー調査によると、景気の現状判断指数(DI)は前月比2.4ポイント上昇の49.8だった。横ばいを示す「50」を下回ったものの、指数は5か月連続で上昇した。
製造業や法人向けサービス業が回答した企業関連指数は、3.8ポイント上昇の51.8となり、3年ぶりに「50」を超えた。
内閣府は基調判断を「厳しいながらも、持ち直しの動きがみられる」に据え置いたが、津村啓介内閣府政務官は「景気の自律回復の前提条件のいくつかがクリアされつつある」と前向きに話した。